曙光
明け方まで目覚めている君が
朝の訪れを怖れて眠れないように
夕方まで眠っている僕が
夜の帳に怯えて起きられないように
何度だって巡り遭って傷つけ合って
そうやって繋がりあって
手を握って眺めるしかない横顔を
仄かに照らす曙光
限界まで追い詰められた君が
息苦しさで胸を強く叩くように
泣くことまで忘れた僕が
見えない皮膚を痛めつけようやく泣けるように
何度だって潰れて打ちのめされて
そうやって横たわって
手を握って見つめ合うしかない僕らを
仄かに照らす曙光
お互い 思い合えることを願って
そばにいるけど
物語みたいな派手さはない
だからこそ
何度だって巡り遭って傷つけ合って
そうやって繋がりあって
手を握って見つめ合うしかない僕らを
仄かに照らす曙光
手を握って隣り合うしかない僕らを
仄かに照らす曙光
2019-01-09(Wed)
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